【遺産分割】
遺産分割とは、故人が亡くなった後、その遺産を相続人間で分割することをいいます。
遺産(特に不動産)の評価やどの遺産を誰が取得するのか、遺産を売却・処分・解約するかなど、相続人間の話合いを慎重に進める必要があります。
【遺留分】
遺言や生前贈与によって、本来もらえるはずであった遺産が全くもらえないなど、遺留分が侵害されるような事態になった場合には、遺言や生前贈与によって遺産をもらった人に対して、1年以内に遺留分侵害額請求権を行使しなければなりません。
また、遺産(特に不動産)の評価や使途不明金の問題など、遺留分侵害の金額を精査する必要があります。
【使途不明金】
使途不明金とは、故人が生前に通帳やキャッシュカードなどを預けていた場合や、故人の死後に通帳やキャッシュカードなどを手に入れた者がいる場合に、預貯金口座から現金を引き出してしまったお金のことをいいます。
預貯金口座から現金を引き出した場合には、その使途などをきっちり説明し領収書などで証明できるようにしておくべきですが、それができないと使途が不明なお金(いわゆる使途不明金)となります。
【遺言無効】
遺言書が作成されていても、
- (1)遺言書の全文・日付・氏名が故人の自筆で書かれていない
- (2)遺言書に押印がなされていない
- (3)遺言書作成当時、認知症などで故人に判断能力がなかった
など遺言書が無効となる場合があります。
遺言書が作成されている場合には、まずはその遺言書が有効かどうかを検討しなければなりません。